宇宙教育で、太陽系の大きさや惑星を縮小して、
実感を伴って理解するということがあります。
太陽の大きさがリンゴくらいだと、地球は米粒とか、
地球までの距離が15mだと、海王星までは450mとか。
今、各国各社の宇宙旅行が企画している、
サブオービタル飛行が目指す高さであり、
“宇宙”と定義されるカーマン・ラインまで「100km」。
宇宙を目指す者として、この「100km」を走りたいという思いで挑んだ
ウルトラマラソン:チャレンジ富士五湖!
思うことは色々あるけど、やはり宇宙に行くのはそう簡単じゃない。
飛行機が飛ぶ10kmは、まだスタート地点に過ぎなくて、
宇宙観測ができる気球が飛ぶ高度40kmも、まだまだ半分以下で、
80, 90, 100と最後のちょっとずつが長く、厳しく、険しい。
飛行機とロケットの飛ぶ仕組みが違うように、
この長い距離の走り方もまた違うのだと思う。
けど一つだけ言えることは、
歩みを止めなければいつかゴールに辿り着くということ。
目標としていたサブ10が達成できないとわかり、
「ああ、最初からゆっくり走っておけば、総合タイムは良かったかな」
とか思っても、過去には戻れないわけで。
雨が降って、「晴れてたら良かったのに」
とか思っても、状況は変えられないわけで。
今、自分にできることをただひたすらこなし続ける。
スタート地点はいつだって今で、
考えても仕方がないことは考えずに、
できることだけを考え、できることだけを行なっていく。
するといつかはゴールに辿り着く。
制限時間は設けられているけど、それも考えても仕方がない。
ただただ走る。
もちろんペース配分も大事だけど、
今できることを、全力で。コツコツと。
いつか本当の宇宙に行くことを目指して。